いきなり戸惑いました!

免許がいらない!
この仕事には、それがないと営業できないような免許がありません。
もちろん法律上、この資格がないとしてはいけないという作業はあります。
しかし、営業するための資格は存在しないのです。
一般的に、能力を測る基準として、造園技能士試験や、施工管理技師試験等があります。
一級試験ともなると、経験も必要ですし、それなりに勉強しないと合格はできません。
とはいえ、やはりこれだけでその人の能力や技術は測りきれません。
つまりは作業する人によって、段取りも、作業時間も、金額も、そして仕上がり内容もまったく異なるのです。
正直、とっても差があることに、最初は戸惑いを隠せませんでした。

基本的には、両親と仕事をしていますが、規模が大きくなると同業者を頼んだり、頼まれたり。
他の親方に使ってもらったりもします。
そうすると上記のことがよくわかります。

どのやり方がよいとか、悪いのかということを議論する気はありません。
ただ残念なことは、お客様が素人なことをよいことに、自分の都合で仕事の流れを作っている親方もいます。
自分も、この仕事は始めたばかりであっても、小僧っ子とは違います。
特に、顧客の満足度ということを気にしてきたサラリーマンには、えっ!っと思うこともありました。



お客さん教育と本当に自分が目指す道
そこには、植木のことはわからないからって、植木屋まかせにしている、お客さん自信の責任もあるのではないでしょうか?
そして、何より植木屋が、どうせ説明してもわからないからって、適当に説明するせいが多分にあります。
自分は、お互いが納得して、お互いが誇れる仕事がしたいと思っております。
失礼な言い方ですが、自分はそれをお客さん教育と呼んでいます。
聞いてくださる方には、できるだけ専門用語を使わず、これからすること、今した作業のことをお話するようにしております。
毎年通ううちに、プロでも通じるくらいの知識を覚えたお客さんもいらっしゃいます。

しかし、もっと大切なことがあります。
技術や、システムということ以上に、お客さんに人として気に入ってもらえることです。
「あの人、腕がたいしたことはないのはわかっているんだけど、やっぱりあの人に信用して任せているから」
なんて語っておられる方がいました。
自分は、その植木屋さんがとてもうらやましく思いました。
人として信頼されていること。
これは、なろうとしてなれるものではないのかもしれません。
ですが、これから修行を続ける中で、人間的にもっと磨きをかけていく気持ちでいっぱいです。

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