あけぼの山農業公園・あけぼの山公園
巻末付録;布施弁天 (千葉県柏市)
柏市の市制施行40周年を記念して1995年にオープンしました。
今や柏市のシンボルとも言われる風車と、果樹園、体験農園、市民農園などがあり、農園の花畑に美しい四季の花々が咲き乱れる広さ約18haの「あけぼの山農業公園」。
冒険の森アスレチックコース、バーベキューガーデン、郷土資料館、、加工実習館、展示温室、ハーブ園、水生植物園、さくら山(あけぼの山)、日本庭園などを擁する広さ約5.9haの「あけぼの公園」。
この二つの公園で構成されています。
ちなみに最近は区別なく、あけぼの山農業公園で通っています。
真言宗豊山派のお寺、紅竜山東海寺というのが正式名称。
我が家で年間管理をしている牡丹園のあるお寺(富蔵院)とは同派となります。
このお寺には、名の由来である紅い竜の伝説があります。
浅草、江ノ島の弁天様と並び、関東三大弁天の一つされています。
県や、市の指定文化財が数多くある、まさに柏市の歴史を語るお寺です。
あけぼの山周辺は、野田市の清水公園と同様に、都心では有名な観光地です。
そのため時期になると大勢の観光客で混雑し、写真どころか目的地に着くことにすら難渋します。
ですから、やせ我慢して「ここならいつでも来られるさ!」と言い放ち、良い時期に来ていないスポットです。
多少時期はずれていますが、それでもこれだけすばらしいものが見られるのですから、こちらでも四季ごとの風景が撮れていければよいと思っています。
へ行く
もともとあけぼの山公園も、この布施弁天の社地として確保して信者のために桜を植えた、'曙山'がその起源です。
身近な観光地として、自分もよく友人を連れて来るエリアです。
全景マップですが、これを全て回るにはちょっと時間も労力も覚悟も必要になります。
一箇所に車を置いたままだと大変なので、小まめに駐車場を車で移動です。年寄りだなー。
今回の掲載範囲は、半分から右斜め下の部分です。
上記小型マップの範囲が主になっています。
遠くに風車を見ながら、公園内を散策。ちょうどビオラの植え合わせを行っていました。
これから花が大きくなってくれば、色とりどりの風景になるでしょう。
まさにオランダの風景のようですね。花畑はまだ植栽中で、残念ながら立ち入り禁止でした。
その寄せ植えの奥に赤く色づく並木道が、寒緋桜(かんひさくら)です。
遠くからだと花桃かと間違えそうでした。
これほど寒緋桜を植えている場所も珍しいかも。
公園の入り口に向かう道路の柵越しの桜です。
すでに夕方のせいで、全体が暗めですいません。
寒緋桜;他の桜に先駆け、関東では3月中旬から開花する。名前の通り緋色の花で、異色なさくら。
緋寒桜とも呼ばれているが、別種の’彼岸桜’と混同しやすいで、寒緋桜と呼ばれることが多い。
公園入り口に到着です。
シンボルはもちろん寒緋桜!エントランスの両側から桜にはさまれる様に入場します。
しばし猫姉に続いて桜並木を歩きましょう。
売店、資料館、奥に工芸館、バーベキューガーデン、アスレッチクなど家族連れで来ても一日楽しめます。工芸館では味噌やジャム作りをはじめ、色々な講習が受けられます。
本格的登り窯があります。
陶器好きの自分の心をくすぐりますが、閉園間際なため、遠くからの眺めで我慢、我慢。
寒緋桜の緋色に、梅の白が重なりました。
小山になった斜面に、梅林が広がります。
梅林を左手に、桜を右手に、それぞれの色と匂いを感じながらの散策。
早咲きの桜とはいえ、梅と共に眺めながら歩くというのは贅沢な気分です。しかもどちらも満開なんて!
純白から淡いピンク、枝垂れものまで数種類の梅が、どの木も満開に咲き誇っています。関東では白加賀、豊後などの品種が有名ですね。
今すばらしいのは、桜や梅だけではありません!その足元でも、芝桜や水仙が可憐に咲いています。
花時計もよくできています。
閉園まで後15分!
まだ先はあるぞ、がんばれがんばれ!
中には入れませんでしたが、シルエットで紹介の温室です。
入り口前のソテツは、コモを使って雪囲いしてありました。
細いので、ソテツではなく他の木かもしれません。
すでに営業が終了していましたが、花屋さんがあります。
真ん中の写真は、帰りがけ梅林の端にあった柏のマーク。板杭でできています。
今はさびしい水生植物園ですが、ハナショウブの時期には見事になります。
農業公園を出た先の方にあります。
我々は車で移動しています。
やっぱり日本人のDNAには、ソメイヨシノ桜に対する渇望感があるようです。
農業公園と、水生植物園の間の山には、ソメイヨシノが500本植えられているそうです。
公園内にある日本庭園です。
茶会のできる本格的な茶室が建っています。
中央の池の周りに木が植えられていますが、その中でも上のサルスベリは面白い形をしています。
まずい、鯉が泳いでいる。連れの目が輝きます。
左写真奥が、本格茶室’柏泉亭’です。
上の写真は、若かりし猫姉ちゃんです。
入る前から立派さに関心させられる楼門です。
平成18年に県の有形文化財に指定されました。
意匠を凝らした造りは特に彫りの部分に強さを感じます。
毎回思うことですが、神社仏閣の周りは大木が多いのがうれしいです。
その生命力を浴びながら、楼門までの長い階段を一段づつ登っていきます。
自分の車が遠く感じる位置に来ました。
楼門までたどり着いても、それからが本番。
もう一階段です。
見上げる位置にある松は見事な幹です。
そのねじれから、大きさ以上に古いものだとわかります。
紅い竜を象徴する本堂に到着です。
改修が終わったばかりで朱色に輝いています。
本堂脇のハクモクレンがつぼみを開かせかけていました。紅白の色の対比がまぶしいくらい。
鐘楼と、三重塔です。
特に鐘楼は、当時奇抜な設計で有名であった人物の手による、斬新なデザインの鐘楼だそうで、こちらも楼門と同じく、平成18年に県の有形文化財に指定されています。