「過去に学び、現在を識り、未来を測る」を基本理念に掲げて自然系博物館として平成6年11月13日にオープンしました。
雑木林・谷津田・沼など里山的環境を合わせ持つ15.8ヘクタールに及ぶ広大な敷地と、宇宙創造からはじまる施設展示があります。
ここは単なる見せる博物館ではなく、生涯学習を目指したカルチャースクールや自身でのフィールドワーク、コミュニティースペースとしても利用されるように考えられた、まさにミュージアムパークと呼ぶにふさわしい奥深い博物館です。
珍道記を始めたとき、実は記事候補としてすぐに思いついた場所が、こちら自然博物館。
しかし、なかなかここの良さをお伝えするのは難しい、なぜなら単に施設紹介だと大味すぎて良さが伝わりづらいからです。この博物館のよさは、自分が主題をもってこの場に臨むことか、博物館主催の様々なガイドツアーに参加することで真価を発揮するところです。
ですので、見る方々に「なんだ、大したことないじゃん。」と思ってほいくない。またその頃は、今以上にすばらしい写真や、風景を掲載することが記事の価値を高めると誤解していたので、こういうなんでもない日常の風景を紹介することに抵抗がありました。
現在、好運にも家族に恵まれ、一緒に出かけられる場面を掲載できることが大切なんだと思いはじめ、今回は大味を覚悟でご紹介をさせていただきます。ぜひお子さんと出かけて欲しい場所であります。
*尚、今回の掲載は、すいません、野外施設だけになっております。
自然博物館の、年会員になると、色々なイベント参加の情報をもらえるようになります。
星座の観察会や、遠足、化石の補修など大人でも参加したいと思う内容のものです。
自分はまだ会員ではありませんが、泣き虫坊主が物心つくころになったら、一緒に参加したいと思っております。
こういう施設を利用しないのはもったいないことですよ。
へ行く
日曜日の午後2頃やって来ました。
駐車場は入りきらないほどの車の量。奥に奥にと連れて行かれ、ようやく一番奥に数台のスペースが。
普段、駐車場はがらがらのイメージなので、これだけ大きなスペースいるのかと誤解しておりました。まだ足りないくらいだったんですね。
ケヤキなど、車の上にある大木の紅葉も美しいです。
今日は広い園内を散策するので、ベビーカーは必需品。お天気は快晴!眩しい日差しに迷惑そうなお坊ちゃま。
でも、外歩きは大好きなのでうれしそうです。
ここまでは車で15分くらい。実は家から一番来やすい場所なんです。ですから以前はよく来ていました。
子供や車いすを考えた設計にはなっていますが、このおしゃれな石張り、ベビーカーにはガタガタしすぎて向きません。作るのは健常者ですから仕方はないのですが、自分も庭造りでは相手の立場に立つことを忘れてはいけないなと思い知らされます。
正面エントランスに到着です。入口はここだけ。一度建物を通り、野外施設に行きます。
今日は野外のみなので、一人200円。
企画展を開催しているので、料金はちょい高めになっています。
屋内展望デッキからの眺め。菅生沼が見渡せます。
屋内を抜けて、野外施設に向かいます。園内はそれぞれテーマ分けされて自然を作り出しています。これを全て説明したしても、あまり面白いわけでもなく、量も膨大になります。ですので散策する感覚で気ままに歩き回った中で、ページの許す限り写真を掲載する作りにさせていただきました。
見取り図左半分のエリアを徘徊しております。
右回りで施設を一周します
どっちに行こうか?迷うほど道が分岐します。
’花木の広場’を見ながら、菅生沼の方に足を向けます。落葉樹も、紅葉の盛りを過ぎて散りぎわです。
ドウダンツツジ、ニシキギなどの低木が赤くなっています。
お坊ちゃまとでは沼に下りて行くのは大変ですので、上から眺めて引き返すことにします。
ここ自体傾斜になっていますので、ベビーカー重いです。道のゆれに気持ちがよくなったのか、お坊ちゃま寝ちゃいました。
菅生沼の鳥を記した看板。フィールドワークのための手がかりが、このような形であちこちにあります。カワセミやオオタカも飛来するのですね。なんとなしに見るだけでも勉強になります。
秋ですがシャクナゲも咲いています。温かいのですよね。
ブルーベリーの紅葉はじまりました。平地でもきれいな紅葉が見られるのでお勧めです。しかも実も生りやすいですからね。四季を通じて楽しめる樹木です。
柿の木の下を通過中の奥さまたち。好きな一枚です。
他にもミカンなど実ものも生っています。この年はなんでも結構豊作です。
’つたの森’を抜け’花の谷’へ。コスモスのトンネルができていました。残念ながらもう枯れています。
反町閘門橋(そりまちこうもんきょう)。利根川の逆流による水害を防ぐため、飯沼川に設置された閘門の復元保存したものです。
右上写真は、実際に使用されていた水門の扉です。
炭焼き窯’博楽幻窯(はくらくげんよう)’。竹や木材が積まれています。
体験工房の一つです。
まるで渓谷沿いを思わせる園路を、ゆるやかに上って行きます。夏はこの小川で子供たちが遊びます。
一見、ただ配置してあるような石にも、ちゃんと違いがあります。石と岩のコースで巡ると、このような解説で色々な種類の石を観察することができるのです。まさに情操教育ってとこですね。
石でトンネルや遊具が形成されている’古代の広場’。想像力をかき立てられます。
’水の広場’の美しい噴水。この流れが先ほどの閘門までつながります。
太陽の広場’から’夢の広場’へ向かいます。あれほど車が止まっていたのに、敷地が広いせいか、人がまったく気になりません。
昆虫の生態や仕組みを体験できる遊具などがあります。ここだけは子供たちがいっぱいです。
ベビーカーが転がって行きそうな急斜面を’どんぐりの森’を横目に下り、’とんぼの池’に。
竹林に差し込む日差しが眩しいです。
鏡に映したような対称形の閘門。先ほどの下に出ました。
沼の主でもいそうな池に沿って歩きます。
目の前に広がる’昆虫の森’。
’ばったの原’を歩きます。お月見をしたくなるススキの穂が多数。
ガマズミの実が見事に生っています。
’ほたるの流れ’があります。以前は我が家の下の田んぼも明るいくらいホタルがたくさんいました。やはりこんな感じの場所でした。
’芝生広場’でくつろいで、針葉樹を見ながら出口に向かいます。
坊ちゃん、最後まで良く寝ていたね。木々の間は気持ちよかったですか?君はホント夜寝ないんだから。こんなところで寝ちゃぁ、今日も寝ないね。
茨城県坂東市と常総市にまたがる沼です。
白鳥の飛来地としても知られています。
沼を横断する園路を渡ると、その先にはキャンプ施設などのあるあすなろの里や、スパイクをお祓いしてもらった一言主神社、ハーブガーデンなどがあります。