水元公園
 (東京都葛飾区)

水元公園は、都内最大規模の水郷公園として知られています。
敷地面積は、優に930,000uを超えます!
もともとは、古利根川の河川敷でしたが、江戸時代できた小合村の小合溜として残り、その後東京都が発足、整備事業の一環で、1965年に水元公園として開園しました。
公園内には、野外ステージやキャンプ場、バーベキュー広場などの施設が充実しており、また桜や菖蒲などの花見、メタセコイヤの美しい紅葉などで人気があります。
また、災害時の大規模避難場所として災害対応トイレや、かまどベンチなど緊急時の設備の設置も特色の一つと言えます。

ここで紹介したのは、敷地内の6割がたのエリアです。
実際に隅々回るとすると、小まめに駐車場を移動するか、自転車が必要でしょう。
自分でももっと見たい場所がありましたが、子連れであることと、時間的なことからあきらめました。
駐車料金はかかりますが、公園内はほぼ無料ということを考えれば、家族で来ても苦になりません。
四季に応じて見たいものが変わりますから、これからもどしどし子供と来るつもりです。
田舎から都内にくつろぎに行くなんて、今までは思いもよりませんでしたけどね。

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相嶋造園

 12月の最初の日曜日、保育所で上の二人の子供たちの発表会がありました。
この発表会が午前中に終わったので、頑張ったご褒美に公園に行くことにしました。
なら、いつも行っていない公園に行ってみよう。こちらも取材ができるかもしれないし。という下心もあり、水元公園を選びました。
 道のりは、家から30キロ以上あります。しかし、埼玉県側の江戸川沿いには、信号のない最強の土手道があるのです!これを使うと1時間もかからずに公園まで行くことができます(スピード注意)。
田舎の人間にはわけない時間でした。

 公園に到着し、車を駐車場に入れます。料金は1時間200円。都内を思えば安いんですが、みんな表の道路に路駐しています。気持ちはわかりますけどね。
 自分も生意気な若造だった学生時代、都内に車で来る時のトイレ休憩だけにここを使っていました。今では恥ずかしい話です。ですから、まともに公園を歩いたことがなく、今回の取材が初めて真正面から公園を捕らえました。
 一番上の子供が、公園でのランチを下げてベビーカーを押してくれます。さすが長男、世話焼きです。

 施設の前に看板を発見。今いる場所が公園の中央付近ということかな。なるほど、水郷というだけあって青い部分が地図に多いです。でも他の施設はなくなったのかな?思ったよりつまらない?なんて間の抜けたことを考えておりましたが、実はこの看板、公園の右端しか載ってなかったのです!実は途方もなく大きいのでした。

 子供が3人もいると、お店で食事をすることがかなり困難です。暴れる子供たちを座らせておくより、野外でのびのび食べさせる方が楽だし、気持ちいいです。
最近は、スーパーでも持ち帰り用の食べ物がさらに充実しています。パンからお寿司、カレーまで数種類並べて味見しながらベンチで食事です。ここは静かでいいところです。

 元水産試験場の跡地を利用して、金魚の展示を行っております。24種類1000匹の金魚がいるとのこと。初めて見る種類もいて、なかなか感動ものです。水槽に落ちそうにはしゃぐ子供たちが心配でした。

 きっちり区画に分けられたハス池や生物展示池を見ると、昔の施設が偲ばれます。しかもまだこの先の方は工事中。さらに立派な公園になるようですね。

 最初に掲載した地図内のエリアはほぼ歩きました。しかし、ここは水元公園としては端っこの部分。メインのエリアではありません。そこで決断します。まだ数キロ!歩かなければなりません。奥様と二番目の子供は車で先回りして、もう一か所先にある公園駐車場に入れてもらい遊具で遊んで待っていてもらい、ベビーカーをおしながら、一番上の子供と後から追いつく作戦にします。

上記写真の交差点に見えるところは、唯一小合溜の端に存在する向こう岸に渡れる橋です。これを逃すと、対岸に渡るすべは溜が切れるまでありません。この事実を知らなかったので、簡単に対岸は埼玉県三郷市で、三郷公園っていうのがあるんだなとしか感じませんでしたが、先に進むに従って、対岸も非常に興味深いことがわかりました。

 やっと見えてきました、小合溜(こあいため)です。元利根川だったとしたら、この広さはそのまま川幅だったのでしょうか?
今の利根川より広い!
 川岸両側には、メタセコイヤの並木道があります。今枯葉がいい色に染まっていて、最高の見ごろをむかえています。

 公園内の紅葉を掲載です。
上から、ニシキギ、イチョウ、夏ハゼです。12月ではぎりぎり間に合った状態でした。どれも単発で存在するので、きれいですが物足りないかな。

 水元大橋です。どこに架かっているかというと、駅方面に伸びる小合溜の内溜と、公園内の外溜をつなぐ橋で、向こう岸には渡れません。溜にはカモメやカモ、サギなど多くの野鳥が寛いでいます。
この橋が、公園の中央といったところでしょうか。

 看板を発見。これが水元公園の全体ですね。
もともと川だけに、結構蛇行しています。橋を渡ったところは、ちょうど水色の入り組んだところ。

 ここからはかなり公園の幅も広がります。木も大きくなってきました。

 対岸に見える三郷公園には、何だか子供心をくすぐる大きな遊具が見えます。子供にとってはあちら側もかなり魅力的かも。今度は向こう側も満喫したいね。水元公園も敷地が広がってきてのんびりモードです。

 こちらはメタセコイアではなく、ラクウショウの並木道。看板にそう書いてないと見分けつきません。葉の出かたで見分けるのですが、どっちにしても見事です。

 なんと郷愁を誘うカヤの畑でしょう!茅葺き屋根の家に30年住んでいた自分にとって、これは貴重品です。

 刈ったカヤを狼煙掛けして干しています。単なるディスプレイなのか、どこかで使うためかはわかりませんが、子供たちに覚えておいてほしい光景です。お米だって天日干ししたものは甘みが違います。やっている方は、この辺りにはいないですが。

 この光景を見て、誰が都内にいると思うでしょうか?
写真だと夕日に照らされているイメージに見えますが、まだ2時ごろ。カメラのせいではなく、それだけ公園内に赤系の色が氾濫しているということです。

 黄色い紅葉もいいですわ!元データは1Mあります。それを40K前後まで落として掲載しておりますので、元データの原寸大で載せたいくらい鮮やかで幻想的な林です。この時期に来れて幸運でした。

 これも面白いですね。ナンキンハゼ(南京櫨)です。中国産ハゼの木という意味。中国ではこれをロウソクの原料としたので、日本のハゼと同じと考えた名づけです。紅葉も美しいのですが、今は紅葉が枯れだしているところです。返って面白い演出にも見えますね。

 こちらがメタセコイヤの林になります。ラクウショウと同じようにすばらしい色合いです。人の大きさと比べると、その圧倒的な存在感は圧巻です。

 メタセコイアは、よくゴルフ場などに植えられていますが、これほど沢山のメタセコイアが、それだけで植えられている場所は多くないはず。

 こちらは回り込んできて撮影。しかし見とれちゃいます。オレンジの鮮やかさが真っ赤とは違うエレガントさを感じさせます.。

 広い芝生が現れました。そして、小石が敷き詰められた浅い流れもあります。夏はここで水遊びができるそうです。待ち遠しいね。奥には野外ステージがあります。

 芝生沿いのケヤキ並木。やはり日差しに反射して鮮やかに輝いております。これほど連続で、同じように紅葉する落葉樹があると素晴らしいです。それが都内の公園で見られるというのも贅沢。

 待ち合わせ場所の冒険の広場に到着。奥様と2番目の子供が遊んでいます。歩いてきて疲れていると思っていた長男も、遊具に一目散!子供の体力は計り知れません。

 この砦は、丘の上にあり、さらに登ると見晴らしがいいので、大人も登りたくなります。

長男初の棒すべり。おっかなびっくりの格好悪ながら、ちゃんと滑り切りました。最近富に怖がりです。

 冒険の広場横にはドッグランがあり、犬連れの方々の交流の場ともなっています。道沿いはポプラの並木でしょうか?さっきは気づかずに通りすぎちゃいました。