古河という街は、さらに北上して遊びに行くための通過点でした。
もちろん、公園の存在も10代の車を乗り出したころから知っていましたし、おいしいお店があることを聞いて、何度か街中に来てもいました。
ですから気にしながらも、いつでも来られるところだからという思いからか、ここを目的地にすることはありませんでした。
古河という街の由来は、万葉集に出てくるこの地の歌から取られたもののようで、その頃から栄えていた街でした。野田市も実は縁が深く、古河公方の家来たちの城があった地が、野田と関宿です。
その歴史の深さなのか、今回取り上げた2つの公園の作りのしっかりした基礎は、他の名のある公園に引けをとらないばかりか、独自のスタイルをしっかり表現しています。
我が家から1時間以内で行けることを考えたら、古河はもっと知るべき街だと思いますし、これからも遊びにお世話になることと認識しております。
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古河総合公園を満喫しながらも、昼で帰路についた我が家は、帰り道沿いにあるネーブルパークも寄ることにしました。ここも奥様が以前からチェックしていたにも関わらず、来ていなかった公園です。
実は今回、気軽な気持ちで寄りすぎたと後悔することになります…。
通りに面した入り易い公園、とは言えない場所なので、もっと空いている思っていたら、駐車場はいっぱいでした。
実は広い公園で、あちこちに駐車場があることが帰りにはわかりましたが。
どうしても、そうじゃないとわかっていながらも、かんきつ類のネーブルを連想してしまい、ほのぼの農業公園のイメージが抜けずに公園入り。どのくらいの規模で、どういうものがあるのかも知りません。
上記は第一駐車場ですが、実際には第五駐車場まであり、目的の場所のそばに車を止める方がいいことを学習しました。
満開のレンギョウの花につられて池に出てみると、実は釣り堀でした。一番はずれにありながら、ここはすでに公園の施設。有料の釣り堀です。こんなともやっているんです。多くの太公望が釣り糸を下げていました。
びっくりするほどしっかりした施設が出てきました。ここにはレストランや、古河市のアンテナショップも入っています。
屋台で買ったトルネードソーセージ、あまりのうまさに、公園に来たら我が家の定番になりました。
釣り堀があることからもわかるとおり、この公園は無人ではありません。体験をうたうだけに、ちゃんと施設の貸し出しや陶芸教室などもあり、加えて軽食コーナーや売店、お土産屋さんや資料コーナー、さらにはキャンプ場までここには揃っています。
こちらの植栽用花壇の設計は面白いですね。樹木はありきたりですが、植え込み場所を小さい石で固め、しかも柔らかく丸みを帯びて仕上げてあります。
広い広場が現れ、その一角に帆船を模した大きな滑り台の遊具が出てきます。今まで消化不良だったお子さんの目が輝きました。
ここは園内でも一番大きな芝生広場です。奥には野外ステージもあります。みなさん花見がてらシートを敷いてわいわいやっております。今日は暑いくらいの日差しですから木陰で避暑ですね。
ポニーに乗れるようです。公園内に引き馬コーナがり、その中を周ってくれます。もっと並んでいなければ乗せてあげたかったのですが、人気アトラクションでした。。有料ですが安かったと思います。
公園になぜポニーがいるかというと、お隣にポニー牧場があるからなんです。
うちのお子さんの興味は、牧場裏手にあったトラクターでしたが…。
なぜかポニー牧場の先には竹林が登場。見事とは言いませんが、おもしろい演出です。今までの景色、雰囲気が一変して日本の田舎に来たみたいです。
と、竹林が開けた先に現れる一軒の古民家。まさに演出に乗せられた感じで田舎にやってきました。
こちらは旧茂田家住宅。移築というより、解体してきた材料を補修して建てられているそうです。元は1760年ごろの家らしいですが、きれいになりすぎじゃん!?中に入っていないで正確にはわかりませんが、薪が山積みされているところから、実際に囲炉裏を燃しているかも?茅葺き屋根は燻さないと痛みが早いのです(我が家は2000年まで住んでいましたので)。屋敷の周りの樹木もきれいです。今は椿と雪柳が見ごろでした。
駐車場からもう一辺の角まで来ました。なんでしょう?数本立っているシュロの木を中心に、しだれ桜が円形に植えられています。桜の盆踊り会場みたいですね。センスが良いのか悪いのか、古河って面白い。
しだれ桜。ここで今、一番見頃な花ですね。見上げて見るのに最高の桜です。
実はよくわかっていなかたのですが、今歩いたところは、左写真地図の下半分です。看板を見て判明しました。中央に走る幹線道路の両側に公園はあったのです。公園の正面に当たる部分からさらに上部にこれから行くことになります。
すでにかなり歩いて、オヤジはへこたれ中。しかし、実際大変なのはこれからでした!でも無理に行く必要ないんですけどね。
ようやく中央部分に戻ってきました。その道路向こうに広がる「ようこそ」の文字。つまりあちら側が公園の正面入口だったようです。では上部と下部どちらが魅力的かというと、どちらも良いところを補い合っているってところですかね。
不思議な噴水があります。ここは、ネーブルの泉を中心に、中国、インド等から集められた自然石を生かした7つの彫刻石が太陽系にみたてて配置されている大地の広場です。
澄んだ水の渦巻きの流れに引き込まれそうです。
こんな水場があることがわかっていたら、水遊びの準備してくればよかったね。キャンプ場の奥にもすごい湧水池があるみたいよ。今度行こう!
このモダンアートの渦巻きをを囲むように存在する藤棚は、長さがなんと80mもあるそうです。公園で藤棚はよく見かけますが、統一されたデザインの一部として使っている公園は少ないです。こういうところは見習いたい作りです。また、この公園は立ち入り禁止という看板がありません。どこでも自由に遊べると思っていいでしょうが、その分自分たちで気をつけないと。
さらに芝生の周りを色々な趣向の水の流れが取り囲み、来る人を飽きさせません。
こちらは、水車小屋や四阿のある水生植物園。定番のアヤメ以外にも、高山植物のキスゲの群生地もあります。桜が終わった後の季節も、次々と花が咲き、いつ来ても楽しめそうな公園です。大した樹木はあるように見えないいですけど、本数じゃないんですねー。
んっ、アスレチック広場?油断した!ここにきてこんな大きな滑り台付きの遊具施設が出現するとは!しかし、うちの子供たちにはまだちょっと過激すぎかも…。でも遊ばず帰るなんてありえません!
いつもはみんなを見守っている奥様まで駆り出されることになり、子供の無謀な挑戦のサポートにアスレチック中。しかし楽しそうだな〜。家族を持つ幸せってやつですよ。
滑り台展望台は12,8m、高いですが見晴らしはまあそれなり。滑り台は二本あり、長いほうが40m、短い方が24mです。二人とも一人で登れないくせに何度も挑戦します。
アスレチック広場にいくつか地下行きの入口や、覗き穴のようなものがありました。なんだろうと思っていたら、それは地下迷路の入口。ヘルメット着用(レンタル有り)で中に入ることができます。これはもう少し大きくなったらです。
えっ!ボタ山!?キャンプ場の横に、普通の公園にありえない施設?遊具?がありました。つまり、ただ土を山に積んだだけってやつです。ちゃんと締まっているし、その上を子供たちがそり遊びしているということは、仮置きではなく間違いなく公園の一部です。
まったくこれだけの高さと勾配があるのに、登るための補助のロープ以外は何もないのがどれだけ危険で、しかも泥だけになることでしょう。よくこんなものを、これほどきちんとした規模と施設の公園に作ったものだと感動しました。はっきり言って、今までのどの公園の素晴らしい遊具も、この無造作に積まれた土の山にはかなわないでしょう。
ここで遊ぶには、自分へのリスクと、想像力、親の覚悟が必要です。本来遊びって自分たちで作り出すものですから、これほどわくわくさせるものはないですよ!ここでは親父も負けじと駆け下りました。おかげで、車への帰り道はみんな足元フラフラでした。