さきたま古墳公園 (埼玉県行田市)
ここは、大型の古墳が9基も集中する、全国的にも有名な地です。
この古墳群を中心に公園として整備しました。
ほかにも歴史博物館や、移築した古民家、薬用植物園などもあり、埴輪作りの体験コーナーもあります。
また、’さいたま’という名前の由来となった地でもあります。
昔から歴史が好きした。
特に古代のロマンには憧れが強く、小学生の頃から貝塚から土器の破片をよく集めました。
大学時代は、柳田翁や、荒俣宏氏の本を多く読み、伝承学、民俗学に傾倒してしまいましたが、
この地にくると、あの貝塚を掘っていた自分に戻る思いです。
何せ広い公園なのです。
今回初めて気がつきましたが、レンタサイクルも
扱っています。
公園のそばには大賀ハスの里などほかにもよい
スポットが点在していますから、一日観光するのに
ちょうどよいスポットです。
公園を案内板左下に進むと、昔の入り口だったのでしょう、
’史跡埼玉村古墳群’という石碑が建っています。
このまっすぐ奥に、円墳日本一の大きさを持つ、丸墓山古墳があります。
肉眼で見ると、その大きさにビックリ!
します。
これを登るのかと思うと、意味もなく
「墓はどこだ?」と問いたくなります。
見上げ(左)、見下ろし(右)、
頂上へ
頂上から見たお隣の前方後円墳。いやーでかいです。とても見晴らしがよいのですが、桜の葉が邪魔で、
写真が撮れない‥
別方向からの下りです。
え、ハイキング?
これだけ見るとそうですね。
下りた先から見た古墳。
直径105m,高さ18.9mあります。
国宝に指定されている’金錯銘鉄剣’が出土した
稲荷山古墳。
埼玉県最大の前方後円墳’二子山古墳’
長さ135mあります。
古墳の周りには堀が回っています。
二重の内堀、外堀があったようです。
その古墳の中央にある芝生広場。
こんなところで遊べる場所はそう
ないでしょう。
子供の情操教育にもってこいです。
菖蒲がきれいでした。
古墳の堀を囲むように
植えてあります。
観光案内所を兼ねた
’古墳亭’
手打ちうどんが食べられます。
歩いていると、このような小山が点在しています。
もちろんこれも古墳です。
家臣たちの墓なのですが、40近くあったこれらの
古墳は、そのほとんどが昭和初期の干拓で取り壊されてしまいました。
県名発祥の地を表す石碑と、その由来。(意外と書いてあることは面白くありません。)
博物館前のプロムナードと、博物館。さらに左奥に植物園、さらに古墳、神社と続きます。
植物園のハウスの向こうに、頭を出す鉄砲山古墳。天気はいまいちでしたが、新緑がきれいな一日です。
古民家が二軒移築してあります。
左は江戸時代、右は明治時代の稲作農家の建物でした。
実は、我が家も数年前建て替えをするまでは、同じような古民家でした。
野田で唯一のいまだ生活している’南部曲がり屋’という建築方法で建てられた珍しい家でした。
五右衛門風呂も現役でした。
いつの建設のものかは定かではありませんが、もう柱も腐っていましたし、移築できる体力が家に
ありませんでした。ですから、こういう家を見ると感慨深いものがあります。
自分にとっては、それほど昔の話ではありませんから。
ここの古民家はすごいなー。鯉が泳いでいる。
我が家にはいませんでしたよ!
目標は高く!そして崇高に!
この公園も、数十年の年月をかけて公園として整備しています。
しかも、いまだ整備中で、今後も拡張する予定だそうです。
数千年前のものを目の前にすると、人の数十年くらいの歩みは、まだまだ歩き出したばかりに写るでしょうね。
今は古代人の偉業に、素直に感動したい気持ちです。