明治27年(1894)、茂木柏衛翁(キッコーマンの創設者茂木一族の一人です)が、金乗院の有する林地の一部を惜りて公園として建設し、同年4月3日に開園。一般に開放された公園。
当初は『聚楽園』と名付けられていましたが、地名が’清水’ということから、いつとはなしに’清水公園’と呼ばれるようになりました。
その後、昭和4年(1929)に本多静六博士の設計に基づき現在の規模に至っています。
約23万平方メートルの園内には多くの樹木が植えられていますが、中でも4月の桜は「さくら名所100選」に選ばれており、5月のツツジは関東でも有数の名所となっています。
子どもと一緒にどこに行こ?そう悩んだら、野田市民ならこちら清水公園です。遠足でもおなじみ。
目的ごとに、1日飽きさせない施設が充実しています。
都心からアクセスしやすいこともあって、東京近郊のナンバーの車も多数駐車されています。
今回は、あまり知られていない清水公園の梅林を見ながら、施設をご案内しましょう。
野田には、知る人ぞ知る、世界的に有名な忍者がいます。
自分が子供のころは、よくテレビに出ているのを見ましたし、この梅林のあたりでは忍者のロケを行っていました。
ですから自分にはここは忍者に会える公園として憧れだったのです。
自分の子供にも、ここが新たなあこがれの地になるような公園になってもらいたいですね。
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花ファンタジアの目の前の駐車場に車を止めます。周辺道路の整備などにより、前回の特集時と入口は変わっています。しかし、こんな片田舎で駐車料金700円とられるのだけは納得できん!
こちらが清水公園全体です。
いまいるところは右上はじの第4駐車場。
今回は、花ファンタジア内を一周し、写真の上半分の施設をさらっと紹介してみます。
ちなみに、この図の下には、総合体育館や野球場やテニスコート、市民プールなど公共施設も充実しており、野田市民のレジャーの中核をなしているのです。(おかげで結構混むんですよね)
季節によって価格の変動する花ファンタジアの入園料、2月は最安の350円。ん〜、やっぱり花がない!ハイシーズンの半値以下なのが納得。
ここはひとつ、イメージの中で楽しみましょう。この写真にある薔薇のアーチの連続、咲き乱れるときれいですよー。
なぜかお坊ちゃまは水好き。ぽこぽこ吹きあがる水に大喜び。離れたくないようです。
ミモザの列植のエリアがありました。もうつぼみが開きかけています。2週間後には見ごろじゃないですか?
こうやって公園で見るならいいんですけど、庭植えは大きくなりすぎて向かない木です。
我が家の庭のロウバイは花盛りなので、花ファンタジアのろうばい祭りも間に合ったと思ったのですが、花のある木が少ないでした。
終わったのか、元から少なかったのか、剪定が悪かった?
冬の定番、クリスマスローズ、フクジュソウ、スイセンなどはとてもきれいでした。
母ちゃん、なにやってんの?
お子様のために、ラッパをつけていたようです。
ラッパを吹いて、露払いしてもらわないとね。
特に女の子が通り過ぎるときは、かっこつけて吹いています。
そういうところは親に似ないでいいから!
花ファンタジア内の梅林です。7割の梅の木に花が咲いています。ちょうど盛り前くらいで、一番期待感のある時期でしょう。
こちらは、レストランや売店のある施設に併設されいる温室。大きくはありませんが、1年中明るいのは熱帯植物の特権ですね。
温室の中では花が見ごろ。時期によってはさらに多くの花が咲くのです。
こちらは沙羅双樹(サラソウジュ)の木。
釈迦が涅槃に入った場所に植えられていた木として有名。平家物語の冒頭でも登場しますね。
よく、シャラの木と混同される方がいらっしゃいますが、それは間違いです。
坊ちゃま、ここでも流れに夢中。
気のせいか、赤い花や実が多いな。
花ファンタジアを満喫した後は、ぐるっと公園の半分を回るように散策してみましょう。そこにはほとんどのメジャー施設がありますので。
野田市の小学校に通っているなら、必ず一度は来るアスレチック。清水公園の看板です。こちらはその水上コース。スリルありますよ。落ちた勢いで、この池を泳いだ同級生もいました。
公園内で一番落ち着く、金乗院下の池周辺。奥に売店もあり、くつろいでいる方が多くいらっしゃいました。。
池から登ったところにある、金乗院への入口、仁王門。平成10年に、門と左右にいる仁王様の修復が行われました。
真言宗・金乗院というだけあって、門前には弘法大師様がおわします。隣のしだれ梅が見ごろでした。
参道の両脇に植えられた桜。もともとこの金乗院を取り囲むように周囲に植えられた桜が、清水公園の桜のはじまりです。いつしかそれが桜の名所100選に選ばれるようになりました。
滋光山・金乗院、1398年ごろ宥秀上人によって開山されたといわれる、野田の古刹です。
算額や、ご朱印状など歴史的価値のあるものも保存されているとのこと。
広い境内ではありませんが、きれいにされています。中でも数本あるサルスベリは、ねじれといい、太さといい歴史を感じる樹木です。
金乗院となりの園芸ショップ。小さい子供が遊べる遊具などもあり、子連れでも心配ないところです。
満開のしだれ梅。その奥には、子供用の電車の線路があります。幅広に仕立ててあるのでダイナミックですね。
シママンサク、ミツマタなど早春の樹木も花が咲きだしました。
公園に、こんなに変わった樹木が植えられていたのかとびっくりさせられる樹木もありました。
園芸ショップの向かいには、ポニー牧場と巨大迷路があります。
今日は日曜日。どちらも子供たちでにぎわっておりました。
フェンス越しのかじりつきの親子を発見。あ、我が家か。
泣き虫坊主くん、ポニーを見て興奮しています。ここには小動物もいて、動物と触れ合うにはいいところです。
注;各施設は別途入場料が必要ですので、確認ください。
公園のはずれに、ひっそりとたたずむ旧花野井家住宅。
上原氏より寄贈の薬医門をくぐると、そこに花野井氏より寄贈された住宅があります。
逆光と、敷地の狭さのため、全体像がうまく撮れないのが残念です。
こちらは、流山市前ヶ崎にあった花野井四郎氏の住宅で、 江戸時代初期の古い民家であることから昭和44年に国の指定を受けました。 昭和46年野田市が花野井氏から譲り受け、今の場所へ移築したものです。
実は、国指定の重要文化財だったりします。
公園を半周して、花ファンタジア前の駐車場に戻る途中に梅林があります。
ちょうど公園下を通る隧道の出入り口付近に位置します。
梅を見ながら歩いていると、散歩中の初老のご夫婦に声をかけられました。
こういうときって、お坊ちゃま妙に愛想を振りまいているときです。
これに皆さんだまされて、お声をかけてくださるのです。
子供つれで歩くと、必ず交流ができ、これで楽しい出会いになりました。
しだれ梅が美しい聚楽館.。大正時代に建てられました。 茂木利平氏の書院であったものを茂木柏衛氏が今の場所に移築。 当時は中央や地方の有力者たちの迎賓館的な役割をはたしていたそうです。
現在は集会場として、梅まつりの期間中は、梅茶屋として解放されています。
フジボタン、ベニチドリ、サバシコウなど数十種類の梅の木があります。
最初に紹介した花ファンタジア内の梅林と、こちらの梅林が清水公園の梅の名所になります。
狭い道を犬の散歩のおじさんが来ました。3匹の犬が道を独占中。お坊ちゃまちょっと緊張。