WEDDING MARCH
結婚式までの歩み
2007年6月吉日、猫姉と二人、長きに渡る独身人生にピリオドを打ち、二人で生きていく決意を致しました。
そんな二人の初心を忘れないためにも、ここに二人で決めた式場と、結婚式のためにどんなものを用意してきたのか書き記したいと思います。
尚、花関係につきましては、関連ページをご覧ください。
式場選び
式を挙げたのは、埼玉県春日部市にある、フラールガーデン春日部さんです。
実家から車で30分の距離、立地条件が理想通りでした。
式場名を’花園’とするくらい、装花やフラワーアレンジに力を入れています。
運命の出会い
だと自分では思っております。
今日、後一軒だけ見たら最終決定を出そう、そう決めていた日でした。
ここにしようかと決めて、仮押さえしてもらっている式場の、回答期限の日だったのです。
ですから流す程度の気持ちで、さて柏に行くか、埼玉方面行くかと考えているくらいでした。
3年前、式場周りしたときも気に入っていた会場に、今回お世話になったフラールガーデンの’ゲストハウス’という会場がありました。
今回、検討するうえでもう一度見たいと思っていたのですが、我々が訪れたときは、下見客であふれかえっていて相手にもしてもらえず。こんな人気があるんじゃここは無理、と諦めていたのですが、どうせ県民共済にも衣装の件で行くことになるから、そのすぐ近くにあるこちらの式場も、だめもとて覗いてみるか、となりました。
案の定、フェアがあったようで、この日も混雑していました。
運良く一つだけテーブルが空いていて、新人の子が案内してくれました。
アンケートを書いて、少し待っても誰も相手をしてくれません。
だめそうだから帰ろうか、と思った矢先、運命の出会いが待っていたのです。
たまたま、別の仕事を済ませた、プランナーの植木さんが戻ってきて、放っておかれている我々を発見。こりゃまずいと相手をしに来てくれたのでした。
植木さん曰く、
「最初は待たされて機嫌が悪いのかと思いました。しかも話してみると、あちこち回られて、内容は大体把握しているし、的確に質問してくる。これじゃ心の準備もせずにいきなりお相手するなんて無理な人たち。一度事務所に戻って、気合を入れて来たのですよ。」
これは、式も終わって二ヶ月したころ、一緒に食事をしたときの今だから言えるぶっちゃけ話です。
我々も、そんな植木さんの魅力に虜になり、しかも式の予定日に、使いたい会場が空いている、これは我々のために運命が導いてくれた出会いだと感じました。
その場ですぐ会場の仮押さえ&その前仮押さえた式場のキャンセルをしました。
植木さんと、花嫁姿の猫姉。
植木さんは、ホントは部下を統括する立場で、自分でお客さんを持たない立場なのに、「植木さんじゃなきゃやだ!」と駄々をこねる二人に折れて、担当になっていただきました。
若いプランナーが嫌とかではなく、この方に会えたから決めたのに、担当が替わることに納得ができなかったからです。これは他の会場でも言えることです。
残念ながら、今ではさらに偉くなって、副支配人というさらに忙しい役職になり、ウェディングプランナーの仕事は、完全に卒業になってしまいました。
本館のエントランス前。
奥に正面玄関があり、スタッフが待機しています。
手前の明かりがついているところが、ブリーフィングルームになっていて、毎週のように、植木さんを慕って通いました。これほど打ち合わせが長く(といっても本題はわずかでしたが)、何度も来るるカップルはいなかったでしょう。
式場内でも、皆さんに顔が知れていたようです。
外観はモダンですが、内部の作りが、やや時代を感じてしまうのは否めません。
特に、着替え用の部屋が他の新婦さんと共有だったり、受付も別の挙式の方たちと隣り合っていたり、一番別にしたいところが一緒。
また敷地は、一戸建ての結婚式場としては広くありません。
チャペルのドアを開けると、スーパーの看板が飛び込んでくる、本館脇の駐車場は今の車の大きさには狭い。(別に駐車場あり)
など、気に入らない点は、多々あり。
しかし、それは別の式場にも言えることで、こちらはよくとも、別の箇所でだめ、気になればきりがない世界です。
それでもなぜこちらの式場に決めたのか?
前述の植木さんなら、全てお任せできる、この方に頼みたい、ということと、これからお話する会場が使えたことからです。
ゲストハウス
建物に対する自分の不満は、きっと式場の方にとってもわかっていることだと思います。
ちょうど3年前、さいたま県民共済さんでの紹介を受け、こちらの式場を拝見したとき、出来立ての会場がありました。
それが、今回使用したフラールガーデン・ゲストハウスです。
こちらの教会に併設された、完全独立型の会場です。
待合室(パティオ)、フランス料理シェフ用キッチン併設の会場、ガーデンがセットになっており、午前、午後の二組しか式は入らずその間は貸切、空いていればそのまま二次会まで使用可能となっております。
パティオ
天井総ガラス張りで、オープンカフェを思わせるスタイルがおしゃれな待合室。
ここから、教会、披露宴会場全てに移動できます。
二次会のメイン会場にもなりました。
披露宴会場
左の扉の奥がキッチン。すぐ横で料理が作られ、出来立てがやってまいります。
ちょっと気のきいたレストランで食事でもしながら…という雰囲気にしたかったので、死角が少なく、皆が顔を合わせられる長テーブルはお気に入りです。
カーテンを閉めることなく、明るく降り注ぐ自然光のもとで、庭を楽しみながら食事をしてもらえることもよいところ。
独立ということは、他のゲストにほとんど邪魔されず、自分達の好きなように飾り付けもできるということ。
我々は、トイレにも写真を飾りました。
もちろん、新郎新婦の着替えは専用の待合室できますから、一度入ったら、帰るまで中から出ないで式を行うことも可能なのです。
ちょうど式の予定日には、他のお客さんの予約が入っていないため、一日自分達の好きなように使うことができました。
ガーデン
当日、天気が良くなかったため断念しましたが、本来ならこちらでケーキ入刀をしようと計画していました。
写真を撮るのもいい雰囲気です。
手作りの品々
招待状や、カード類
全てをオリジナルにしたわけではありません。
式場で、招待状や座席表などは作ってもらいましたが、そのまま使う
のでは味気ないし、心がこもらないので、自分達でシールを貼ったり、
手書きでコメント書いたり、オリジナル感を高めました。
最近は、ホームセンターでもこういうグッズが山のように売られているのを知りました。
また、今回の売りの一つは、フランス料理にするか、和風会席コースにするか、ゲストにセレクトしてもらうというプランです。
そのために、独自にそれをアピールするメニュー表を作ったりお礼用のカードを作ったり、いつも以上にパソコンが昼夜稼動している状態でした。
お嫁さんの手作り品
ウェルカムボード
ウェルカムベア
フラワーシャワー用に、レイをばらして作りました。
ブタさん
コルクボード
ゲストに関係ある写真を軸に、それぞれの歩みと、二人の歩みを三枚のコルクボードに貼って展示です。
ブーケトスならぬ、ブートスを実現させるべく、嫁がネットで探し出したハッピーブー。
大変好評でしたし、前評判もよかったです。
自分はイノシシ年ですし、中国、韓国は今年はブタ年、それにあやかって、他にもブタグッヅを購入しました。
ラッピングは自分達で行っています。
当日、猫姉の手より、大きく宙を舞いました。
二次会で投げたり、ギフトとした小型版。
ただし、こちらは3種類あり、それぞれ意味が違うそうです。
キーホルダー型、おしゃべりブー。
残念ながらブートスを取れなかった方々への記念品です。
などなど、細かいものまであげたらキリがないほどやることはありました。
全部掲載しても仕方がないので、この辺にしておきます。実際前日深夜まで準備が続いたのでした。
当日のスタッフの方々
我々の恩人、プランナーの植木さん。
当日もやっぱり忙しそうに走っておりました。
(誰のせいだ!?)
当日の進行の責任者、キャプテンの中條さん。
左のお二人が、式場内の装花、装飾の合わせをしてくれました。
中央の方が、総合案内の星野さん。
右が花嫁介添え役の斎藤さん。
食事、飲み物担当の美女達。
ここだけの話、こちらのスタッフは不思議に美人ぞろいです。
着付け、メイク担当のお三方
(左から金子さん、安藤さん、岡本さん)
今回のテーブル装花のデザインをしてくれた杉田さん。丁寧にイラストまで描いていただき、大変感謝しております。
このアジアンテイストのテーブルクロスに合わせていただきました。
夏らしい、涼やかなデザインに。
テーブルの装花も、全てクラフトバックに入れてもらい、そのまま持ち帰れるようになっています。
名司会の船戸さん。
司会者にも、ゲストの一人として一体感を感じて欲しいと、嫁がオリジナルの席札と、コメント書きを用意しました。
和食以外、全ての食事をお世話になった落合シェフ。
写真は、式に本日の料理の説明をしてもらうため、登場いただいたところのシーン。
これから調理する、生きたオマール海老を持ってのパフォーマンスです。
今回は、それ以外にも、フランス料理のコース内容を新料理に替えてくださったり、我々用に、別の料理(内緒だよ)を出していただいたり、二次会の料理をアレンジで作っていただいたりと、すごくよくしていただきました。
中でも最高だったのが、ウェディングケーキです!
ババロアベースのケーキの上に、マジパンを用いて、シェフがケーキの飾りを作ってくださいました。
我が家の造園業にちなんだ庭園風縁起物集合ウェディングケーキです。
松竹梅、鶴に亀、錦鯉、自分がイラストにした以上の出来に感激しました。
実に、一週間かかったとのこと。ありがとうございました。
スペシャルゲスト
永山尚太さん
ネット上で、’東京駅からの電車賃を払ってもらえれば、出前ライブに駆けつけます’という永山さんのキャンペーンを見つけた猫姉が、応募してみるとなんとスケジュールが空いているので来てもらえることに!
プロの歌声は圧巻で、皆すばらしさに酔いました。
ここで初めて聞いた方が多かったようですが、その後すぐCD買ったという方がいるほど、感動的でした。
何気なく受付前のフォトスタンドに、彼のCDジャケットのコピーを入れておきました。
当日はBGMのリスト表も作って列席者にお配りしましたが、その中にも名前を入れてあります。
この伏線に気が付いた方が数人いらっしゃいましたが、まさか本人登場とは考えが及ばす、サプライズライブになりました。
皆さんからいただいた写真ギャラリー
多くの皆さんのおかげでここまで来ることができました。本当にありがとうございます。
フラールガーデンのすばらしいスタッフの方々にも、お礼の言葉がありません。大変お世話になりました!
さいたま県民共済におばがいたこともあり、衣装や引き出物は、極力そちらを使わせていただける、これも大切な条件でした。
費用を心配なさる方も多いと思います。
前日に、和装を借りての前撮りをし、当日は新婦はドレスを3着、驚くことにこの4着足しても10万ちょいです!
これは県民共済の衣装代(アクセサリー、ヒールを含めて1着25,000円)が安い、県民共済と提携しているフラールガーデンのサービス体系が良心的、フラールの衣装も実は安い!(和装はこちらでお借りして、カツラ込みで定価の2割の値段で借りられます。一律料金ではないので、定価が高いと値は上がります。)おかげです。
招待状や座席表は式場で安いものを頼み、自分達で装飾しなおしたり、手作りで作ることでそれなりのものもできます。
他、見積上疑問に思うことは植木さんに相談し、自分達でやってもよいとおしゃってくれるところは、知り合いに頼んで作ってもらったり、演出したりしました。
二次会も、全て友人達の仕切りで、料理代くらいなものでやらせてもらえたので、会費制でも安く設定できました。
ケーキや料理も、一件特注で大変に見えますが、シェフが「スタッフの勉強になることだから」とほとんど追加代金をかけずによいものを作っていただきました。
結果、もしかしたら通常より安いレベルで収まっているかもしれません。
ビデオ撮影や、挙式にバイオリンの演奏もつけてなど、よいものはそれなりに取り入れていてもです。
この予算の範囲でなんとかして、という話なら式場の人もプロですから、いかようにも作ってくれます。
しかし、予算もないのにオリジナリティーを出したいなら、我々のように自分で動くしかありません。
やればやるほど、知れば知るほど良くできることがわかりました。
決定からわずか3ヶ月でやりぬくには、このくらいが限度でした。
できるだけ早いうちから動く、どんなイメージでいるにせよ、それが一番大切なことのようです。