アンデルセン公園
 (千葉県船橋市)
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昭和62年11月に船橋市制施行50周年の記念事業として、わんぱく王国が作られました。
平成8年10月、隣接する美術館や他ゾーン、ワンパク王国も含めた全体区域が都市公園のアンデルセン公園としてオープンしました。
世界的な童話作家H.C.アンデルセンの生誕の地であり、船橋市と姉妹都市で結ばれたデンマーク王国オーデンセ市の全面的な協力を受けており、それを彷彿させるテーマが公園内に散りばめられております。
いまだ公園は整備、拡張されており魅力はさらに高まっています。

いやー,ページが分かれるほど書くつもりはなかったのですが、考えてみれば、今回掲載のメルヘンの丘ゾーンがアンデルセン公園であり、後半お伝えするゾーンは元のわんぱく王国なのですから、二つの公園を掲載するようなものだんなって感じてます。
忙しい我が家の珍道記も、いつものごとく後半加速していきます。
お楽しみに!

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相嶋造園

後篇へ続く

 ナビで見ると、我が家から約34キロ、時間にして1時間前後のところにあります。
もともと幕張への抜け道上に位置する公園なので、目の前を通っていました。
しかし、寄ったことはありませんでした。理由は、デートで楽しむことができるか不安だったことと、入場料が大人900円と、意外と高いことにあります。
 結婚し、子供が生まれ、その子たちを喜ばせてあげられる場所を求め、人気の高いアンデルセン公園に初挑戦となりました。時期は8月上旬。続けて2回寄っていますので、子供の服装も変わっています。
それには別の理由もありますけど…。
 さらに、書いているうちにページ数が膨らんだため、前・後編に分けることにしました。
我が家でまた行きたい公園の一つに数えるお勧めスポットです。参考になさってくださいね!

 先ずは駐車場で家族の一枚から。まだ余りこんでいませんが、ハイシーズンなので、臨時駐車場もありました。駐車料金は500円なり。
 今回エアロ装着&アルミホイール換装のスパイク君も初お披露目です。

 白いムクゲの花がきれいな南ゲートから入場。新参者なので、正攻法として公園のシンボルから先に取材するためです。
 来がけのコンビニで割引チケット買いました。ちょっとだけお得に。年間パスポートも入り口で3000円で購入できます。近ければ絶対年パス買った方がお得です。

 ひまわりだけの寄せ植え。夏らしくいいですね。

 案内板の一番下、南ゲートから入ります。今回は、時系列は無視して順番に5つあるゾーンごとに紹介していきたいと思います(なのでたまに服装が違うときがあります)。
 ただし子連れの宿命、端から端まで周ることができなかったため、出来る限りの写真で魅力をお伝えいたします。

メルヘンの丘ゾーン;
 メルヘンの丘は、船橋市の姉妹都市デンマーク・オーデンセ市に生まれたH.C.アンデルセンの童話をモチーフにした施設づくりがされています。1800年代のデンマークの田園風景を取り入れています。

 ヨーロッパ調のごつごつした石畳は、ベビーカーにはつらいです。それを考慮してかごつごつしていない石敷きの園路もあります。

 入って先ず右手に見えてくるのは、デンマークにあるフュン野外博物館の管理棟をイメージしたコミュニティーセンター。管理事務所のほかグッズショップ・展示ホールなどがあります。
そっか、レゴもデンマークのものだったんだ。アンテナショップで面白いです。

 広さ約2800uのデンマーク産の石を使った、石畳のイベント広場が解放感を演出。花の寄せ植えや、その量も大したものです。

 イベント広場中央にある噴水。お気づきの方もいらっしゃると思いますが、噴水のイメージはアンデルセン作’みにくいあひるの子’。子供のころアンデルセンの絵本に触れていない方はほとんどいないのでは?白鳥は高さ4,2mあります。
 しかしお子さん水好きだねー。この公園はこれからが本番だよ!

 アンデルセン公園のシンボルともいえる風車。
 デンマーク・オーデンセ市のフュン野外博物館に現存する1800年代に建設された風車を手本に、デンマークの職人によって組み立てられた粉ひき風車です。本体の高さ16,4m、1枚の羽の長さ約11,3m。風車内部に、展示、説明あります。

 企業花壇の説明看板発見。なるほど、どおりでこの周辺の植え込みがきれいなんですね。専門家が協賛で寄せ植えスペースを手掛けていたわけだ。うちもお声掛からないかな。

 お前さんモデルみたいだね。
風車の隣にも、雰囲気ある建物があります。途中に生っていたのはサルナシってやつかな。うまそう。

 1800年代のデンマークの農家を再現。内部には当時のベッドや木製ベンチ、戸棚、農具などが展示され、当時の農家の生活風景を見ることができます。
 おしゃれな作りですが、この立派な建物は、どのくらいの階層に属する農家になるのでしょう?

 こちらは童話館。入り口には、子供に話を聞かせるアンデルセンの像があります。こちらでは、世界的な童話作家・アンデルセンの人物像や、デンマーク・オーデンセの町や自然を紹介します。図書コーナー・シアターアンデルセンの他、おはなし会なども開催しています。

 あ、ありましたアンデルセンの像です。オ―デンセ市・アンデルセン公園内にあるH.C.アンデルセンの立像を複製したものです。
 デンマーク国内外で初めて複製化が許可されたものとのこと。。高さ約2,8mで、台座を含めた高さは約5mもあるんです。

 メルヘンの丘ゾーンの建物を一通り案内してきたわけですが、これだけがここのエリアの見所ではありません。もう一つの見て損はないのが、植栽と景色です。植物のほとんどには名札がついていますし、変わったものも植えられていて、こちらも大変参考になりました。

 シルクハットの花壇です。よくまあ、今の時期にこれだけ花があるものだと感心します。勉強しないと、こちらも新種を知らずに取り残されてしまいます。

 ひまわり迷路に挑戦!ほぼ全ての行き止まりにぶつかるお子さん。製作者はしてやったりってとこでしょう。

 丘陵地帯の地形を活かした公園です。ここからなだらかに、しかし、予想以上に下ります。落ち着く景色です。

 このきれいに刈られた芝生を見てください。急斜面といい芝滑りしたくなります。この公園は、基本的に立ち入り禁止区域がないのがうれしいですね。まじめに、滑ったら怒られるかな?

 斜面を利用した水の流れも多いのがうれしいですね。右写真は、流れの終点、太陽の池にある水上ステージ。様々なイベントが行われるそうです。かなりいい雰囲気で好きですが、現実的には運用に大変そうなステージ。

 こちらはデンマークビールなどが楽しめるレストラン・メルヘン脇の、ボランティア管理の植栽です。官民一体となっての公園作り、他でも見習ってほしいですね。
こういう植栽なら、家でも即真似できる技や植物を使っていてわかりやすいです。

 ワンパク王国ゾーンとメルヘンの丘ゾーンを結ぶ太陽の橋。長さ約84m、水面からの高さは約13mあります。
 欄干には、アンデルセン童話にちなんだデザインプレートがはめ込まれています。なかなかの迫力ある橋ですよ。

 橋の下に広がる太陽の池。広さは1,6ヘクタールあり、大きな池、湿原地帯など色々な生態系を見ることができます。

 湖畔を周遊できる散策路に降りてみます。
 虫とり網を持った子供たちが駆け回っていました。この空間にいると、人工的な公園には見えないです。牛カエルの太い鳴き声も、最近では懐かしいですね。こういう空間はこれからも大切にしてほしいです。

 ボート乗り場の売店で昼食です。デンマークから輸入したパンなどがあり、普通の公園にある売店の食べ物と違ったおいしいものをいただきました。
値段がもう少し安ければ言うことないのですが…。
 お子様が「ボートに乗る!」とはりきりだしました。ということで、4年前に昭和記念公園でボートに乗って以来の親父が、ボートをこいで二人で乗ることに。

 最初は緊張気味のご様子。この公園は、子供は100パーセント救命胴衣を着けさせています。うちの子供も抵抗なくつけていたせいもありますが、付けさせるのは当たり前なことです。逆にないと心配になりますよ。

 慣れてくると楽しそうです。巨大な鯉が接近して来たり、橋を真下近く見たりと興奮冷めやらぬご様子。「僕も手伝うよ。」いつの間にか隣に移動してきて片側のオールを漕いでくれます。落ちそうで怖かったですけどね。こんなに楽しんでくれるとはちょっと意外でした。30分300円でしたが、まったく飽きずに30分乗り切りました。また来たら乗ろう。お父さんは疲れたけど。
 メルヘンの丘ゾーンだけでこんなに楽しめるとは思いませんでした。

花の城ゾーン;
 アンデルセン童話をイメージしたオブジェや遊具が配置された新たなゾーン。
小さな子どもたちが創造と空想の遊びを楽しめます、とのことです。

 南ゲートに続く道路の上を橋でまたぎ、新たな敷地に入り込みます。それだけで新設されたことのわかるゾーン。
 道路の先に見えるとんがり屋根の建物が花の城です。建物の前に止まっている車の売店では、ヨーロッパで腕を磨いたパン職人がこだわりのポスゲ(ホットドッグ)を販売します。

 よかったね、3歳までだって。何かとても楽しそうです。ここは囲まれているため、多少暴走してもはぐれることがないのが助かります。
入園してすぐにこちらに入ったせいか、元気いっぱいに探索開始です。

 おっとーこりゃまずい。水着は持参していますが、まだ出すのは早いです。
 室内をのぞくと、そこにはプレイルームが。これなら雨でも小さい子供たちを安心して遊ばせられます。この公園は必ず各所に係りの方がいてくれるので、親も助かります。

トカゲネットです。アンデルセン童話「妖精が丘」に登場するトカゲをモチーフにしたネット遊具。最初は恐る恐る近づいていましたが、慣れると口から飛び込みました。

とにかく夢中で駆けまわるお子様。これだけの規模の公園久しぶりですから、気持ちはわかります。

 クマのトピアリーのまわりに、ブルーベリーが植えられています。この奥はまだ工事中ということで、このクマさんもこれからどう見えてくるかまだわかりません。
周辺はまだ拡張できそうなエリアです。新しいゾーンができていくことにもなるでしょう。まだまだ目が離せません。

 ここのギンバイカは、いい大きさになって花盛りです。次はどこに向かおうかな?