おもちゃ王国があるのは、軽井沢でも北部に位置する奥まったところです。
観光の出発地点としては、少しズレているとも言えますが、ここから家路に向いながら、観光スポットに寄ろうと考えるならば悪くないと思えます。
朝の時点で、行きたいところを上げてみて、後は成り行きに任せるしかありません。
実際に行けたのは、大きく分けると鬼押し出し、旧軽井沢銀座、めがね橋の3地点です。
順番に掲載していきましょう。
鬼押し出しは久しぶりです。いつ来てもすごい場所ですが、初めて入った鬼押し出し園がこんなすごいとは感動しました。
しかも、期待以上に晴れてとっても良かった。
考えてみると、もっと早く晴れていたら、鬼押し出し園だけでなく博物館の上まで行っちゃったでしょう。
そういう意味では鬼押出し園だけで次に行けて良かったのかも。
しかもここだけでまたページがいっぱいに。
午後の工程はまた次ページでお伝えいたします。
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ワガママお坊ちゃんたちは、軽井沢でも健在。夜泣きはするし、起きてもグダグダだし。
折角、朝風呂で楽しく騒いできても、その延長で騒いでいるから怒られる。
結局ホテルを出るのも10時のチェックアウトのギリギリです。
外は弱い雨がずっと降っています。今日の天気は曇り時々雨。昨日何とかなっただけ儲けものかな。
昨夕、おもちゃ王国からホテルに帰って来てから、ずっと降っていたんですね。
いずれ雨では、外で何かするなんて、子供たちと一緒では無理!
なので、一番近い場所にある、浅間山火山博物館に行くことにしました。
鬼押し出し、予定外にウォーキング
火山博物館で展示していた浅間山の溶岩石。庭石や盆栽用の石や鉢としていつもお世話になっております。
富士の黒ボク、浅間の赤ボクなんて言い方を昔の人はしていましたが、浅間だって基本黒いです。
こんな山のふもとにいるのに、どっちに浅間山があるかすらわからないほど、白い幕のように雲と雨が静かに流れています。
どうせこの天気じゃ本物を見に行けないし、しゃくだから本物の写真だけでも撮っておこうと撮影。子供たちに鬼押し出しの風景だけでも見せられてよかったと一人納得。
本当はあの稜線の向こうに、浅間山があるはずなんだけどな〜。ここまでなんにも見えないと、子供たちに話しようがありません。あの山は、煙を吐くんだよって教えてあげたいな。
「あそこはなーに?」子供が聞いてきます。「あそこはお寺だよ。」「あそこ行ってみようよ!」一番上の子供が興奮気味に言います。確かに行きたいんだけどね、雨が降ってたら歩けないのよ〜。実は大変に歩くので、大人だけなら無理できるけど、あなたたちと一緒じゃ。途中何かあっても動けなくなっちゃうわけにいかないしね〜。大人の事情ってやつです。
気を取り直して展示物でも見に行きましょう。最近暗がりの嫌いな2番目は、すぐに出たがりますが、展示自体は意外と面白いです。こちらはマスコットキャラクターの風神様とピッカリ君。
博物館内では、特に鬼押出しができたときの大噴火の記録をアニメなどにして特集しています。地中探査船に乗っていくというストーリー風の順路になっています。
火山博物館を出て、鬼押出し園まで車で下る間に、幸運にも雨が止みました。浅間山も何となく輪郭が見えます。これなら触りだけも鬼押し出し園を歩けるかも!車を駐車場に入れ、受付に向かいます。
いつでも引き返せる気持ちでゆるゆると登っていたのですが、いつの間にか表参道の惣門前に到着。仁王像がお出迎えです。ここは、かの上野の寛永寺の別院なんです!
鬼押出し園; 浅間山は、長野県と群馬県にまたがる、世界有数の活火山。過去に何度も噴火している。
山自体も、いつくもの噴火口をもち、山自体も3山から構成されており、浅間山連邦を築いている。
過去の噴火でできた名勝地が、白糸の滝であったり、鬼押出しだったりする。
鬼押出しの形成は、天明3年(1783年)の大噴火のときである。
実に3ヶ月間も噴火を繰り返し、最後の3日間で大被害をもたらす大噴火となった。
その時に流出した溶岩や火砕流が、この鬼押出しを形成した。
幅3キロ、長さ12キロに及ぶエリアで、火口で鬼があばれて岩を押し出した、という当時の人々の噴火
の印象が、この名前の由来となっている(通説)。
火山博物館や、オートバイ博物館のある鬼押し出し浅間園は長野原町が運営しているが、
鬼押出し園は、潟vリンスホテルが経営している。
どちらも鬼押出しのエリアにある。
表参道から裏参道を通って戻る、30分コースを行くとにします。一番最短ルートですが、寛永寺の参拝もできるコースです。子連れの限界でしょう。
思った以上に天候が回復してきました。このまま行ってみますか!
噴火したことの災害には心を痛めますが、この自然の作る造形には、一つの感動を禁じえません。
それほど歩いたわけでもないつもりでしたが、もやった中かなり上まできました。
途中ヒカリゴケの自生地なんかも出てきて、寄り道しながら上を目指します。
こういう場所でも、植物はたくましく生き、花を咲かせたり、紅葉したりと楽しませてくれます。寂寞とした場所だからこそ、命を感じるのでしょう。雨が上がってくれたことに感謝です。
寛永寺到着!高いところから見渡すと、いかにこの場所だけが異様な景色であるかがよくわかります。浅間山見えないけど雲が晴れだしました。
ガスの中にぼうっとしか見えない入口。でも、こう見るとずいぶん登ったな〜。子供たちも頑張ったね!
お参りも済ませたし、これから裏参道を通って帰ろう!
お参りが効いたのでしょうか?天気が急速に回復!気分も上向きになります。子供たちもに元気が戻ってきます。
寛永寺の後ろに、浅間山も見えてきました!山の天気は変わりやすいといいますが、今日の天気は諦めていただけに奇跡に思えます。
ここにカメラを置いて撮影してください。というポイントがありました。ちょうど後ろを歩くご夫婦が、「撮ってあげましょうか?」と声をかけくださり、一枚記念にパシャリ。自分が撮るよりナイスショットです。
出た!親父の抱っこ適当撮り。筑波山以来の掲載かな。やっぱり3番目も同じオデコかも。君のすごいところは、無意識にカメラ目線なんだよな。
噴火当時の大災害を考えると、自分には遊ぶ気持ちになれませんでしたが、受付に犬や熊など岩の形に名前がついた写真が張ってあり、’どこにあるか探そう!’なんて書いてありました。左の写真もいろんな形に見えます。
ちょっと話が戻りますが、こちらは鐘楼堂。誰でもつかせてくれます。そして、そのそばにある新手のお賽銭受け?なんと石の隙間や割れ目にお金が差し込まれております!石も背丈を越える大きさで、かなりの枚数があります。池に投げ込むよりは環境に優しいかな?
売店まで戻ってきました。朝の天気は何だったのでしょう?傘を持っている我々は場違い?
浅間山の山頂にかかる雲だけは最後まで取れませんでしたが、なんと気持ちのいい天気でしょう。
庭師としてなんとインスピレーションを掻き立てられる場所でしょう!これは’名庭を行く’に掲載したい場所ですわ。
こういう岩場をメインとした庭を作ってみたいものです。かなり迷惑な作りなので、自宅でやるしかないか。普段は他の材料と合わせづらいので、積極的には使わないボク石ですが、やっぱりこの存在感は素晴らしいです。今は質のいいボク石が減りました。
しかし油断して予想外に歩いたな〜。
浅間山には鬼が住んでいると言われています。この状況を鑑みるに、昔の人々が鬼にしかできないと考えてもおかしくないです。今ではそんな鬼もマスコットになっております。実は噴火で鬼も迷惑していたのかもしれません。必死に止めようとしていた姿が暴れているように見えたとか。いつも悪役じゃ可愛そうですよ。
雨のつもりがいい汗をかきました。ちょうどお昼です。入口の売店でお姉さんが「名物火山ラーメンいかがですか〜!」の呼び込みをしています。折角軽井沢なんですから、ハルニレ・テラスでランチなんて洒落込みたいところですが、子供と一緒なのでそういう場所は危険です。
そんな矢先の呼び込みに、子供たちが先に食いつきました。で、やっぱりここでもラーメン。まあちょっと気が利いた味ではありました。何故かミカドコーヒーも一緒に注文できたので、食後はアイスコーヒーとホットアップルパイ。
どこに行っても安上がりな一家であります。