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〜ドイツ・激走編〜

再び古城街道、ローテンブルク

ドイツにおける日本人観光客との遭遇マップというのを見たら、唯一ローテンブルクだけ5段階評価中最大の5でした。
日本人以外の観光客も多いですが、比率からすると日本人はいますね。
おかげで日本語の看板も多く、異国にいながら緊張はありませんでした。
何故か日本人には向く町です。ここはまた来たいです。

これよりロマンチック街道に入り、ドイツの南端フュッセンを目指します。
次回冒頭でローテンブルクのおまけもありますよ。

古城街道、再び

 ハイデルベルクから、ローテンブルクまで古城街道を通り、154キロ約3時間の道のりです。
そして、この道のりこそ古城街道の見所の一つ。
残念ながら車窓からではうまく撮れず、話だけになってしまいますが、いくつか見所を抜粋したいと思います。

 ハイデルベルクを出発して少し行くと、そこはもう田舎町の連続。
ネッカー渓谷と、山々に隔てられているので、どうしても町一つ一つは独立している形になっています。
そして、町ごとに逸話が存在しているところも面白いです。

 先ずいきなり目に入るのは、ネッカーシュタイナハという町。小畠さんが説明してくれないと見ることもなく過ぎてしまったでしょう、4つのお城のある町です。街道の右か左か、山の上か麓か、どこを見ていいかわからないうちに出てきて行き過ぎます。
 次にヒルシュホルン。こちらには、呪いの伝説が伝わる一族の住んでいた城があります。
 さらに行くと、イノシシの文様の旗を掲げた町、エーバーバッハに着きます。
イノシシの可愛い像も、道沿いにありました。
何気にこの町、一時期日本からの観光客が多かったのです。それは、青地保子氏の漫画’エロイカより愛を込めて’の主人公がこの町の出身で、作者自身もここを訪れたことから、ファンが押しかけたそうです。
 

 今回唯一写真に納まったツヴィンゲンベルク城。
古城街道の中でも、1,2を争う美しい城と言われています。
作曲家ウェーバーはこの城をイメージして「魔弾の射手」を書き上げたそうです。現在は個人の所有ですが、年に一度上演されるそうで、そのときばかりは多くのお客さんが殺到するそうです。
 このあたりの山は、ブナ林が中心。

 民家の窓からにゃんが見下ろしていました。
沿道で、写真を撮っている日本人達を珍しそうな目で見ているようです。

 いつくかの町を抜けて出現するのは、ネッカーツィンメルンの町。ネッカー川で一番古いとされているホルンベルク城があります。ゲーテの作品で有名になった’鉄腕ゲッツ’こと、ゲッツ・フォン・ベルリヒンゲンが所有したこともある城。
ゲッツは、中世騎士物語の英雄で、無類の強さを誇ったとされています。彼は右腕を失いながらも、代わりにつけた鉄製の義手で果敢に戦い抜いたことで知られています。その腕にちなんで’鉄腕ゲッツ’と呼ばれました。
 ネッカー川最後に紹介する町は、バート・ヴィンプフェンです。ドイツで一番シルエットの美しい町、と言われることもあるそうですが、そのシンボル’青の塔’と呼ばれるひときわ高い建物があり、そこは神聖ローマ皇帝が滞在した建物の名残です。ちなみに、赤の塔もあるそうです。

 ネッカー川に別れを告げ、一時アウトバーンに乗ろうという手前の町で、えっ!?と思う建物を発見。
それはアウディーの大きな工場のすぐ脇にありました。
 あの、独特の丸い太目の煙突、規模は小さいながら、原発です!
こんなところに唐突に出てきたことに戸惑いがありました。これは原発初期のころのものだそうです。資源に限界のあるドイツでも、かつてはその30%を原子力で賄ってきました。しかし、昨今の環境保護の立場から、原発を増やさない、逆に凍結させる政策に転換しました。そのため、ここの原発なども今は稼動していないそうです。
 日本でもそうですが、これから自然エネルギーを増やすことの出来る技術が広まればよいとつくづく感じます。

ローテンブルク.o.d.T
 正式には、Rothenburg ob der Tauber ’タウバー渓谷の上のロテンブルク’と言います。
これは、ドイツに多数存在するローテンブルクという名前の町と区別するために、こう呼ばれるようになりました。

 ローテンブルクは、1000年の歴史のある町です。ドイツで1,2位を争うほどの観光地でもあります。
町全体を城壁で囲む、いわゆる城塞都市で、城壁を囲むということは、この都市に自治権が与えられていたことを示します。当時としても規模の大きい都市で、裕福であったことも確かなようです。
 この町には、有名なマイスター・トゥルンク(市長の一気飲み)というエピソードがあります。
キリスト教内輪もめでおなじみ、30年戦争の最中、ローテンブルクを襲撃したカトリック軍のティリー将軍は、「3、25リットルのワインを一気に飲み干すことのできる者がいたなら、この町を救おう。」と戯れに言いました。
これに受けて立ったのが、ヌッシュ旧市長。大杯を持ち上げ、一気に飲み干したそうです。(良い子は絶対真似をしないようにね!)これによって町は救われました。
それ以来、毎年これにちなんだお祭を行い、祝うとのこと。
ちなみにヌッシュさん、一晩寝ただけで回復し、天授を全うしたそうです。

 小畠サン、頭越しに失礼!
バスで来る場合のローテンブルクの玄関口、レーダー門が見えてきました。目の前の尖った塔がそれです。
 あの下の、遠目にも狭い!と感じるアーチの下を、ミラーぎりぎりで通過して行きます。
ドライバーさんの腕の見せ所です。
 まだ夕日に染まる黄昏のレーダー門、ってイメージなんですが、時間はすでに夜の七時半。
明るいせいか、バス内で復活したか皆テンション高めです。

 お宿はこちら、旧市街にあるアルテス・ブロイハウス。
ドイツの古い町並みを見ていて、どこに行っても大変おしゃれに感じるのが、上記の鉄看板。
意匠を凝らして作られていて、これをコレクションするのも、とても興味ある撮影になります。
この鉄看板は、今日のお宿のもの。かっこよくないですか?

 これ何だかわかりますか?
これ、ホテルの電子キーです。正直、日本でこんなもの知りませんでした。
ICチップ内臓で、これを受信部にかざせば、玄関のドアから部屋のドアまで全て開けられるようになっているのです。
 外見は古い建物なのですが、こういう設備はいいものを使っています。
ただですね、それ以外の設備は日本の旅館の方がよいかな?

これがドアの受信部

 まさに絵本の世界のような町なので、ホテルの内装もなんとなくメルヘンチックにまとめています。

 ホテルのテラスから撮った夕日。
すいません、カメラ慣れしていないせいで、旅行中終始ピンボケ画像ばかりでした。

 こちらが、先にお話したマイスタートゥルンクの話を題材にした有名なからくり時計。
左が将軍で、右がヌシュさん。
町の中央にある時計台です。

 夕食後、少し時間があったので、夜のローテンブルクを散策してみました。
 詳しい場所の説明は、昼間の散策時に回すとして、ここでは夜景をお楽しみください。

 散策した後、冷たいものが飲みたくてホテルのロビーにあった自動販売機を利用しました。普段の町歩きでも飲み物には苦労します。日本のように気軽に買えるところはありません。冷えていなくても、持参していくしかないのが現状。こちらの方々は冷えていなくてもまったく平気のようです。
 飲み物だけでなはなく、食べ物や歯磨きもあります。
コーラが1.8ユーロ。日本円で280強!あの小さいサイズでです。こちらの物価には、日本人でもびっくり。ビンの形もユニークです。

町の名前について
 いつくつかの町の名前が出てきたので、町の名前について補足をしておきます。
なぜかドイツには、似たような名前の都市名が多いです。それには、こんな意味があるからです。
○ブルク(Burg);城、城塞、市壁で囲まれた町を指す。
 ハンブルク、ローテンブルク、フライブルク、アウクスブルクなど。
○ベルク(Berg);山の意味。本来城は山の上に築かれたので、ブルクの意味も含むことがある。
 ハイデルベルク、バンベルク、ニュルンベルクなど。
○フルト(Furt);歩いて渡れる浅瀬の意味。川沿いの町を指す。
 フランクフルト、エアフルトなど。
○ハイム(Heim);現在では家の意味。〜の住むところ、〜の郷を指す。
 リューデスハイム、マンハイム、バート・メルゲントハイムなど。
○ハル(Hall);ケルト語で塩。岩塩や製塩で栄えた町を指す。中世期は’白い黄金’と呼ばれほど貴重品だった。
 シェヴェービッシュ・ハル、バート・ライヒェンハルなど。
○バート(Bad);浴室、プールのこと。温泉や保養地のある町を指す。
 バート・ヴェンプフェン、バート・ゾーデン・アンドルフなど。

 観光していても、この意味を知っていると、初めて聞く名前の町でもイメージが湧きやすいですね。
では早朝のローデンブルク観光に参りましょう。

タウバー渓谷
 
マイン川の支流のひとつ、タウバー川沿岸に広がる渓谷。
ローテンブルクのある地域は石灰岩質のせいで、非常に深くえぐれていて、50mの深さの谷底を流れている場所もあるそうです。ローテンブルク・オプ・デア・タウバーからヴェルトハイム・アム・マインまでの自転車道リープリッヘス・タウバータール(愛すべきタウバー渓谷)なる道もあります。

 これから朝食の後の散歩がてら、タウバー渓谷にあるブルク公園方面を歩いてみましょう。

 こちらは、ホテルを出る前、その中庭やテラスから撮影した写真です。

 石つくりの壁に、バラの花が咲いています。省スペースを有効利用したツルものが、多く使われています。

 まるで二階の屋根から零れ落ちているかのようなノウゼンカヅラ。
花は満開です。

 格子状に組んだ鉄筋を利用してバラを這い上がらせています。

 写せるスペースが狭いのです。
なぜなら、アメジストセージが背よりも高くなって、行く手を塞いでいるからです。花はこれからです。
他にも、壁際を中心に草花が多く植えてあります。
 右写真は、庭の奥で赤い実をたくさんつけているナナカマド。
こういう木は、本場なだけに庭にも用いられています。

 さすがに二階テラスには土はないので、プランターを用いて全周囲を囲んでいます。
ちょっとしたコニファーも植えられていました。

 家々の屋根瓦が日本とは違いますね。

 昔の我が家にもありましたが、二階の窓にはどこでも鉢置きが付けられています。
 どこのお宅でも、このようなカラフルなゼラニュームが置かれています。

 この黄色い実はなんでしょう?
カリンの実でした。大木なだけに、なると見事ですね。

 ヤツデの果房にとまる蜂。

 こちらがタウバー渓谷です。
朝日の逆光で、写真が撮れません!贅沢な悩みですが、お伝えできる写真が少なくて申し訳ないです。
下写真が、渓谷と市を分けている市壁です。

 落差50mというだけに、散策といえど気楽な気分では臨めません。少しだけ下り下りていきましょう。

 川沿いに渓谷が続いています。紅葉がきれいです。
右写真の橋にあるのがコボルツェラー教会。中央のアーチある橋は、有名な二重橋。

 渓谷の斜面を利用して、ぶどう畑がありました。
日本でも斜面を利用して色々な果樹を植えていますが、ぶどうにとっても最適です。
寒いドイツでできるものは限られているようで、ぶどうも限界地のようです。

 渓谷の上っ面を歩いているだけでも、疲れますね。でも石畳の町とは雰囲気がまったく違います。緑しかないって感じ。
上記の実は、ナツメだと思われるのですが、葉の形がイチジクなんですよね。とりあえず口に含んでみました。んーやっぱりナツメみたいだよな。

 サンザシ、その他で構成されている生垣。境界にするだけでしょうから、別にこだわらず落葉樹が使われています。
 壁際には大体ツタかバラがあります。

 この城壁より中が、ローテンブルク旧市街。ブルク公園と呼ばれるエリアです。
渓谷に対して、細長く飛び出した公園です。
 城壁も、初期のころに出来たものと、拡張されてその外側にさらに作られらたものとがあります。
ここも最初は城壁ではなかったところが、延長されてつながれて城壁になっています。

 まぶしい朝日の中、公園の城壁から渓谷を一望します。
お隣で、フルートを吹く方がいて、CDを売っていました。BGMつきで見られるのは、幸運だったのかも。買ってあげなくて申し訳ない!

 ブルク門。ここから市内に入り込みます。サルビアやゼラニウムが植えられています。

 芝庭があり、大木が飾ります。
公園自体坂が多く、下ってきたせいで登ります。

自由都市を表す、双頭のワシの紋章。

か、顔?これは、外敵が侵入した際、ここから熱した油を流したものだそうです。

ローテンブルク市街

 ブルク門を抜けて、再び市街に戻ってきました。
中心地、マルクト広場に向かいます。

 ブルク門から、マルクト広場に続く広い通りは、ヘルンガッセといいます。
かつては貴族の館が立ち並んでいました。かれらはここで、牛や馬の競り市を行ったそうです。

 ローテンブルクの町で一番古い、フランツィスカーナー教会。
初期ゴッシク様式で建てられています。
我々は素通りしてしまいましたが、一見の価値のある教会のようです。
また来る口実が増えました。

 教会の周りには、大木が多くありました。
 こちらは実がふくらみ出したミズキと思われます。

 良く見ると、とんがり屋根の下に出っ張りがあるのがわかりますか?何かというと、滑車です。あそこからロープを垂らし、下から屋根裏の納戸に荷物を引き上げたそうです。

ヘルンガッセの中央にある噴水。
何せ、ホントに道の真ん中に作られていて、その周りに車が駐車されているせいで、いい写真が撮れませんでした。しかも逆光だし。
 上記写真の、丸い塔がマルクト広場にある市庁舎。

 ドイツって、なんでこんなに雰囲気あるのかな?って考えると、町の保存を徹底しているからなんですね。
 電線は埋設なので、景観の邪魔にならないし、広い歩道があり、ガードレールがない。これだけでも、どれだけ道路が有効活用でき、開放感があるか写真をみるとよくわかりますね。

 マルクト広場前の噴水。
天辺に乗っているのは、ゲオルグの像。
ハトも水を飲みに来る噴水です。

 マルクト広場前、馬車でバスの代わりをしています。
またこの馬が大きいんです。

 おおっ!これはほしいぞ!
日本の忍者や侍グッズの土産屋さんのようなものですが、置いてある品は本格的なものもあります。自分のような武器好きにはたまらないお店です。
甲冑は配達してもらえるのでしょうか?

 これが昨夜も出てきた、からくり時計のある市議宴会場です。
定時になると、動きます。1階は現在インフォメーションセンターになっています。

 ローテンブルクの市庁舎です。
黄色い建物はルネッサンス様式で、16世紀のもの。
後から付け足されました。

 白い建物は、ゴッシク様式で、13世紀ごろ建てられた作品です。
塔のてっぺんは展望台になっています。早速登ってみたいと思います。

 黄色い建物側から入ります。
できたのが新しいだけに、意外としっかりした幅広の螺旋階段ですね。きれいですし、登りやすいです。

 えっ!?こんなとこ行くの?
誉めたの失敗。小畠サンのおっしゃることがわかりました。
部屋を横切り、建物が古いほうになった途端階段の質が極端に変わったんです。

 薄暗いっす!
よく見えません。
この幅ですれ違いができるかな?

 文句を言っている間に、さらに狭くなりました。
人一人、しかも太っていたらつかえる!回り階段です。
こりゃスカートやヒールの女性は止めたほうがよいですわ。
荷物持ちも無理ですって!
途中、上から下りてくる人と、挨拶を交わしながら踊り場で譲り合い。
外人さんは皆優しかった。

 やっと展望台入り口。
息切れ状態で、扉の向こうに。
そこで、一人1ユーロ、係員に払います。
 そして、これがゴールと思った浅はかさを実感します。

 実はここが一番の難所でした。
ほぼ垂直にちかい、きしむスリムな階段(さっき下りてきた恰幅のよい外人さんが通れたと思えない)を登りきると展望台です。
写真に撮っても、前を歩いていた日本のお兄さん、スリムでしたが、やっと通っているようにしか見えません。

 展望台から見下げた階段の出口。女性なんかはほとんど這い上がるように出てきます。手を貸してあげたいのですが、ここで油断して頭を上げてしまうと枠に頭をぶつけて大変なことになりそう。

 このパノラマはですね、ちょっとすごいですよ!
なにせ景色云々の前に、こんな狭い展望台、日本じゃありえないですって!
 でも、ローテンブルクが城壁に囲まれていることや、タウバー渓谷の雄大さなど、上がってみるとよくわかりますね。くれぐれも、覚悟のほどここまで来ましょう!

 この柵の部分の内側が歩いて回れます。
その気になれば、乗り出すのは簡単。自己責任ですね。おかげで写真はよく撮れます。
 下から見ると、こんな展望台。

 真ん中には鐘が。
実はこの建物、鐘楼堂だったってことですかね。

 こちらは、聖ヤコブ教会。1311年から1490年ごろまでの長い期間をかけて作られた教会。
おかげで、左右の塔の形が違います。様式も違うほど年月に差があって完成したわけです。

 小畠サンよりスタイルのよい聖ヤコブ像。
厳しい修行をしていた現われでしょうか。

 ロテンブルクの象徴とまで言われる教会だけに、中はすばらしいです。特にこちらは入場料を取るだけあって、祭壇も、パイプオルガンも、彫刻も見ないで帰るわけには行きません。

 ダリアの花です。こういうものが、何気なく町の一角に植えられているところがヨーロッパはいいです。

 教会のとなりに植えられていたカリンの木の実。
なぜかこの町はカリンが目につきます。しかも実をいっぱいつけています。
花はきれいで、実も芳香があるのに、食べてもあまりおいしくないのが寂しい樹木。

 すごいもの見ちゃいました。
なるほど、高所作業車を用いて作業するわけですね。
でも、費用かかりそー。

 おしゃれなお店3連発。絵本の中のようなお店です。
残念ながらまだ朝ですからね、お店は開いていません。夜見つけてたら一杯やりたかったですね。

 同じくまだ早朝なので、閑散としてるマルクト広場。とにかくこの町は日本人が多いです。
 
 奥様が、真壁サンと郵便局から戻ってきました。
ここから自由時間の間、奥様と市街を時間の許す限り歩いてみたいと思います。

 中世犯罪博物館の屋根についていた龍の雨どい。
ヨーロッパでは、龍は水神として恐れられ、洪水を起こすことから、逆に火事よけの魔よけに屋根に上りました。日本の鯱と同じようなものです。

ちなみに犯罪博物館、なかなかシュールです。怖かったり笑えたり見所満載ですので、ぜひ!ご自分でご確認ください。

 こちらは聖ヨハニス教会。日本と寺院巡りと同じように、こちらでの教会巡りも自分の旅のメインテーマ。
どの教会もステンドグラスはすばらしい。

 疲れたので、ジェラートでも食うかと、近くのお店で購入。
10数種類あっても、ドイツ語が読めないので、見た目で判断して注文。ダブルを頼んだら、コーンの中に第一弾を押し込め、その上にめり込ませるように第二段がのります。
二人で妙に感心をしながら食べました。
味ですか?一つはうまくて、一つはいまいち。
何味かも忘れちゃったし、よくわかりませんでした。

 「どのガイドブックにも必ずここの写真出てるよな。」と、とりあえず写しておいた写真。
 逆光でよく撮れないし、まっいいか、程度に考えていたのですが、実はここプレーンラインと呼ばれ、ドイツの中世の景観をもっとも美しくのこす場所の一つだそうで。これで下調べゼロなのがバレてしまいます。帰国してから後悔してます。

道端のブーゲンビリア美しかったですね!
(何か、前の話題を必死に変えようとしてない?)

 城壁沿いに進路を変えましょう。
城壁の上に木の柵が見えると思いますが、実はここに登ることができ、ぐるっと城壁沿いを歩くことができます。

 今度は城壁の外側に出てみました。タウバー渓谷とは反対側の城壁の外です。
外周に沿って道がありました。ここは緑で溢れています。ドイツ人のすごいと思う点は、住居と緑地を完全にわけて町が作れるところです。土地があれば、あるだけ開発してしまう日本人は見習うべきです。

アロニア?の実

スノーベリーの実

サンゴジュの実

ビワ

 鈴なりの洋ナシを発見!さすがヨーロッパ、こんな木が自生しているなんて。獲って食べてみましたが、追熟がない分甘さは大したこと無し。でも風味はしっかりしていました。

 再び城壁内へ。
三角形の建物は旧鍛冶屋。
昨夜くぐったレーダー門が裏手に見えます。

 人気の写真ポイント、マルクス塔界隈。この周りには商店が多数ありました。
塔をくぐって道なりでマルクト広場に出ます。反対に行けばレーダー門。この通りはメインストリートと思ってよいでしょう。
 我々もウィンドウショッピングとしゃれ込みます。

 あっ!ハイジだ。気がつきませんでしたが、その隣に置いてあったの小さなバイキング・ビッケじゃないですか!なつかしー。買えばよかった!
本は外国では日本より高価です。

花屋の店先。ベコニアとエリカ。

基本的に食べ物は量り売り。たまにパックも。

 うーん、撮ったつもりが写真が見つかりませんでした。
 ここでローテンブルク名物の、シュークリームの形をしたパイ、シュネーバル(雪の玉)を買って食べました。
お店に並んでいる食べ物はどれもビッグサイズ。シュネーバルも大きいです。これを食べる自信はないなと思っていたところに、シュネーバルの小型版を発見。数種類ある味の中から、プレーンとチョコのかかったものを購入。食い意地のはった二代目は、タルトも買っちゃいました。とりあず、どれも素朴な味、と言っておきましょう。でかいの買わなくてよかった。

白の塔の下を、バスが根性で入ってきました。上写真は、レーダー門と並ぶガルゲン門。

 ここで時間切れ。ツアーの皆さんと合流し、郊外にてランチとなります。ここは城壁のすぐ外のホテル外の一角。
緑が多く残っていますが、人も同じように多い。
さすがドイツでも1,2を争う観光地です。
ここでローテンブルクとお別れです。

名物お菓子シュネーバルを売るお店。

 アイビーの仲間でしょう。見事な実の生り方をしています。こういう実の付き方は、あまり見ませんね。

 最初に小畠サンから「結構しんどいから、覚悟がある人だけ登ってください。」と言われました。何このくらい!と軽い気持ちで入り口に来たのですが…。

 自分は肩下げカバンでしたが、リュックだと大変かも。

絶景じゃ〜!

グミ?

 この辺は町のはずれなのか、ほとんど人に会いませんでした。