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〜ドイツ・激走編〜

ドイツでの食事

ドイツ料理とは?
  ドイツ料理というと、ソーセージとポテト、ビール!というイメージでいました。
今回実際に現地に来て、そのイメージが多きく変わったかというと、「そうでもない」かもしれません。
序章でお伝えしたとおり、基本的には保存食が目的の料理が多かったようで、燻製、漬物、味の濃い料理、そういうものが多く売られています。
 ただし誤解しないでいただきたいことは、ちゃんと新鮮な食材で作られる料理も数多くあること。
ドイツ国内において、北部、中部、南部で名物料理に違いがあります。
今回訪れた南部は、イタリア、フランスの影響を受けているため、パスタや川魚のメニューも豊富とのこと。
北部はシーフード、中部は肉料理がメイン。
共通して言えることは、どの料理も素材を真正面に持ってきたものばかり。加工したり、味付けを凝ったりするより、メインしている素材の味を食べることが目的のようです。
その代わり、塊のまま提供されるメインも多いので、ボリュームはびっくりしますよ!

ドイツ人の3食
 あの大きな体格に比べて、ドイツ人の食卓は思ったよりシンプルなようです。
小畠サン曰く、「朝はパンにハムやチーズを乗せただけのものを食べ(もちろんパンは焼きません)、お昼に重い、しっかりしたものを食べます。夕飯は朝のパンをちょっと贅沢にしたくらいのもの。意外と質素な食事で、台所もあまり汚れないのですよ。」別にかれらが手抜きしているわけではなく、それが伝統的な食事スタイルだそうです。
 それでも朝は日本食が恋しく思う濃厚さはありました。すぐに気づくのは、トイレに行ったときの小水の匂い。郷に入ると、郷に染まってしまうようです。

ドイツで食べたもの
 今回のツアーで、ドイツを観光している間は、全て食事がつきました。
朝食は序章で書いた通りです。ここではは、昼、夕食のメニューを載せています。
 
 料理は毎回コースで出されます。スープ、(たまにサラダ)、メイン、デザートの順で出されます。
ちなみにパンはつきません。欲しければ別途注文。これがドイツのコースの基本のようです。

 スープは、ほとんどがコンソメスープ。
具がない!薄い!なんて時もあれば、パスタが入っているときや、逆に濃厚なクリームスープの日もありました。
 

 ポークグヤージュ(豚肉の煮込み)&シュペッツェレ(ドイツ風パスタ)の付け合せ。

 名物ニュルンベルガーソーセージと、その下にザワークラウト(キャベツの漬物)、ポテトです。ニュルンベルガーソーセージは、一見小ぶりに感じますが、本数を食べるのでこれだけで満足です。

 ロールキャベツに、自分でサーブする、にんじんとグリーンピ−スのゆでたもの。マッシュポテトかと期待したら、小麦粉が入っていて、粉っぽい味のポテトピューレ。

 ポークシュニュッツェル(ポークカツレツ)に、フライドポテト。それにお店の方がサービスで作ってくれたカレーライス。
タイ米のぽそぽそご飯に、数種類のハムなどを具にした、味の薄いスープのようなカレーです。心使いに感謝はしましたが、正直まともなカレーが無償に!食べたくなりました。

 白身魚のムニエル&クリームソース和えのパスタ。ムニエルにソースはなく、魚の味を噛み締めて食べます。

 デザートも、直球ものがほんど。こちらクレープのブルーベリージャム巻きは、ブルーベリージャムしか入っていません。これにクリームやアイスがつくとうまいんじゃない?と日本人的おせっかい。
 他には、白い色のプリン(甘くて何の味かは忘れました)、アイスクリーム、不思議な赤いゼリー、などが出ました。

ビール最高!

 ドイツでは、ひたすら昼も夜もビールを飲みました。
たとえお酒に強くなくとも、ドイツのビールは癖になります。

 ドイツには、’ビール純粋法’という法律があり、ビールには、麦、ホップ、水、酵母しか使ってはいけない。とされました。そのせいか、ほんどが地酒のようなビールばかり。地方色や仕込みのこだわりも造醸所によって異なるため、20種類近くの分類が出来るほど。
 もっとも分かりやすく言えば、白色から黒色まで色の濃さがあり、その段階ごとに味が異なります。
 旅行前は、ダーク、ブラックビールなどコクのなるものが好みでしたが、フルーティーな白ビールも旅行中癖になり、お店ごとに色々注文しました。
また、びっくりするのがその飲み方。製法は純粋でも、飲むときは何でもあり。レモネードで割ったラードラーをはじめ、ヨーグルト割りや、卵入りなど地方によって様々な飲み方をしています。

 お店で出るソフトドリンクは、果物系がメイン。後はコーヒーか紅茶です。フルーツジュース(基本は100%)といえども、冷えていることは限らないので覚悟して注文します。こちらは庭先にリンゴが生っているくらい、リンゴは豊富。なのでリンゴジュースは定番。
アップルショーレなる、リンゴジュースを炭酸入りミネラルウォーターで割った飲み物も人気があります。黒すぐり(カシス)のジュースもおいしいですよ。
 

↑ヴァイツェンビア&黒すぐりジュース
  ヴァイツェンは、小麦を原料に作られる、白濁色をしているビールです。アルコールは高めですが、フルーティーで
 飲みやすい南部ではポピュラーなビールです。ドイツでは必ず一度は飲んだほうがよいビールです。

 店で売っているペットボトルも、コーラなどの清涼飲料か水しかありません。
帰るときに調達しておかないと、なかなか売っていません。
みなみに、トーマスさんは運転中いつもダッシュボードにコーラの1リットルサイズのペットが横になっています。
どうみても、気が抜けていて、ぬるいと思うのですが、意に介すことはありません。さらに中身は、ドイツ人に人気のコーラとファンタオレンジのミックスジュース。理解するのは無理なので、受け入れることにします。
また、トーマスさんは水の販売をしてくれました。500mlのペット1本1ユーロ日本円で160円。日本では高い!という声が出そうですが、こちらでは通常の半値です。これには消費税などの税率が日本と桁違いという現実があります。
ただし、その高い税率が福祉や生活の充実に役に立っているので、そういう行政サービスを知ると、このくらいの値段になるのは仕方がないと思います。
日本でも税率をあげるなら、このように目に見える実態を示してくれ、皆があげても仕方がないと思わせる状況を作って欲しいものです。
 日本に来る外人さんが、日本は値段が安い!と言ってお土産を山のように買っていくわけもわかりました。これも日本にいてはわからないギャップでした。

ドイツ余談
 昔、神聖ローマ帝国がこの地を統治していました。しかし、皇帝には実権がなく、諸侯たちが独立して治めていた国々の集合体でした。その分地方色が豊かであるのですが、大国に攻め込まれたりすると、独立していることが仇となりまとまりなく分裂してしまい、国力は低下していまいました。
 この話を聞いたとき、何か自分のサイトを見るような気がしました。自分も、10Mしかないトップページを頭に、10近いジオシティーの別のページがリンクされて作られている集合体なのです。トップページに実はほんとありません。神聖ローマ帝国のように、全てが言い分を言い出して、空中分解することないように、しっかり舵を取らねばいけないと心しています。

注意!;上記は編集当時の状況です。現在は統合することができました。